日本オペレーションズ・リサーチ(OR)学会「信頼性の理論と応用」研部会で研究講演を行いました.
第6回「信頼性の理論と応用」研部会
日時:2025年5月10日(土)15:00~17:00
場所:愛知大学 名古屋キャンパス 研究棟 19階 M1901
形態:現地とオンライン(Zoom)のハイブリット
【講演1】
講演時間: 15:00~15:55(質疑含む)
題 目: 限られた情報のもとでの信頼性工学の方法に関する検討
講 師: 竹本 康彦 (早稲田大学)
講演概要:情報はタダではない.一般に,何かを知りたければ,その情報を入手するために時間や費用が必要である.信頼性工学の方法では確率分布を想定して解析することが通常であるが,正確な確率分布を知ることは必ずしも容易ではない.本講演では,平均や分散といった限られた情報のもとで信頼性工学の方法について検討した結果を紹介する.具体的に,システムにおける信頼性解析と設備保全方策について取り上げる.
【講演2】
講演時間: 16:00~17:00(質疑含む)
講 師: 大鑄 史男(元名古屋工業大学)
題 目: 信頼性理論の歴史の初期に議論されたこと
講演概要:Von Neumann の問題意識から始まり,それを受けた1950年代から1960年代における主にE.F. Moore and C.E. Shannon, H. Mine, Z.W. Birnbaum, J.D. Esaryらの仕事によって二状態システムにおける主要な概念がほぼ出揃う.この状況を紹介した後に,多状態への拡張に於いて二状態における様々な概念がどのような数学的概念で定式化されるかを俯瞰する.(1) system の構造的な議論,(2) 確率的な議論,(3) aging に関する議論,(4) agingとsystemの構造との関係,などが主要な話題である.なお本稿での議論は,網羅的なものではない.